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あの春を返して

青春だとか言ってんじゃないよ

お前だけだよ

楽しいのは


感動的な結末をどうぞ

お先にどうぞ

いってらっしゃい


両手に抱いた花の数だけ

人間の価値があるようです


一人じゃ生きられないんだね

そろそろ服着たらどうだね


回転数をあげるためのキャリア

死んじゃえば全部終わりの癖


逃げ道はないぜどこにもさ

わなにかけられた 害獣がいじゅうのよう


転生すれば過去が消える

とか言ってんじゃないよ

どっちにしろ


落ちた地獄で生まれ変わったって

同じ地獄を歩くだけ


陽が巡るたび

あの熱を思い出すんだ

何一つできなかったこと

できると信じていたこと


花見の 喧騒けんそう

夕日の匂い

雨音

あの校舎裏の死体


ロッカーのギターケース

あの子から抜け落ちた髪の毛の色


さよならを言い忘れた教室

殴り忘れた 長身ちょうしんの先生


ごめんねと言えなかった夜

またねって言えなかった

あの春を返して


青春なんて 麻薬まやくのようだ

ハマった分だけ裏切られて


みじゃなくても良いけど

君は人間ではありません


やりたいことがあったんだ

だけどお金がなくてできなくてさ


それは本当しょうがないよね

誰にも救えやしないよね


人生なんて

しょうがないよ

の連続なんだ本当はさ


大人になったらわかるのさ

大人は頑張っているのさ


後悔なんてしてる暇ないぜ

いい加減目を覚ましてくれ


間違って死んでしまっても

しょうがないよで流されるぜ


陽が落ちるたび

あの風を思い出すんだ

目を逸らしやすかったもの

自分で汚した美しいもの


テスト期間

カラオケの得点

違法バイト

万引まんびきの 競争きょうそう


ひたいの傷

胸のあざ

言えなかったこと

聞けなかったこと


譲り受けた犬

撫で忘れた猫


二度と会えないと書かれた手紙


許すよと言えなかった夜

当たり前ができなかった

あの春を返して


流行りの歌もゲーセンの あと

懐かしいで片付けられた


あの子の嘘も机の傷も

寂しいねで終わっちまった


もっと傷つけてやればよかった

もっと許してあげればよかった

もっと抱きしめてあげたかった

それだけで救われた何かが

あったはずなんだ

なのに

何も言わなかった

何も聞けなかった

何も


もう戻りたくないと思うのに

なぜかずっと逃げることができない

また戻りたいと願ってるのに

なぜかずっと逃げ続けている


全部を愛せなかった

だけど全部を にくめなかった


あの春を許して

許して

返して


午前授業

昼休みの寝言

登下校とうげこう

ハモる流行りの バラードballade


味のしないラーメン

あの子の死体

ホームルーム

進路しんろ 調査票ちょうさひょう


勝ち取った勝利

流した汗

すり抜けた トロフィーtrophy

青い 号哭ごうこく


全てが許された春

全ての思考が溶かされてしまう春

青春だとか言ってんじゃないよ

別說這是場青春啊

お前だけだよ

只有你一個人

楽しいのは

感到了快樂


感動的な結末をどうぞ

請你給我一個感人的結局

お先にどうぞ

請你先行而去吧

いってらっしゃい

路上小心


両手に抱いた花の数だけ

似乎只有雙手懷抱著的花朵數量

人間の価値があるようです

才擁有人類的價值


一人じゃ生きられないんだね

你沒辦法一個人活著呢

そろそろ服着たらどうだね

差不多該穿衣服了吧


回転数をあげるためのキャリア

這是場為了提升轉速數量的生涯

死んじゃえば全部終わりの癖

只要死去的話一切都會迎來完結的習慣


逃げ道はないぜどこにもさ

到處都沒有我可以逃跑的地方啊

わなにかけられた 害獣がいじゅうのよう

我就像是隻上了圈套的害獸


転生すれば過去が消える

只要輪迴轉世的話過去便會消失

とか言ってんじゃないよ

不管如何

どっちにしろ

都別說出這種話啊


落ちた地獄で生まれ変わったって

即使在墜入的地獄輪迴轉世

同じ地獄を歩くだけ

也只會行走在相同的地獄裡罷了


陽が巡るたび

每當太陽東昇之時

あの熱を思い出すんだ

我便會想起那股熱度

何一つできなかったこと

想起我根本一事無成

できると信じていたこと

想起我曾經相信我能做到


花見の 喧騒けんそう

賞花的喧囂

夕日の匂い

黃昏的味道

雨音

雨聲

あの校舎裏の死体

那棟校舍裡的屍體


ロッカーのギターケース

櫃子裡的吉他盒

あの子から抜け落ちた髪の毛の色

從那個人身上脫落的頭髮顏色


さよならを言い忘れた教室

忘記告別彼此的教室

殴り忘れた 長身ちょうしんの先生

我忘記毆打的高個子的老師


ごめんねと言えなかった夜

無法道歉的夜晚

またねって言えなかった

還給我

あの春を返して

無法說出「下次見」的那場春天吧


青春なんて 麻薬まやくのようだ

青春就像麻藥

ハマった分だけ裏切られて

越陷越深就越容易遭受背叛


みじゃなくても良いけど

雖然不普通也無所謂

君は人間ではありません

但你並非人類


やりたいことがあったんだ

我擁有想做的事情啊

だけどお金がなくてできなくてさ

但是沒有錢也做不到啊


それは本当しょうがないよね

那真的讓人感到了無奈呢

誰にも救えやしないよね

沒有人可以拯救我們啊


人生なんて

所謂的人生

しょうがないよ

還真是讓人感到無奈呢

の連続なんだ本当はさ

實際上這只是一連串的事情啊


大人になったらわかるのさ

要是你長大之後便會明白的啊

大人は頑張っているのさ

大人們正在努力著啊


後悔なんてしてる暇ないぜ

根本沒有時間讓我們去後悔了啊

いい加減目を覚ましてくれ

你差不多該醒悟了吧


間違って死んでしまっても

即使犯了錯並就此死去

しょうがないよで流されるぜ

也會被一句「沒辦法」而被他人淡忘啊


陽が落ちるたび

每當太陽西落之時

あの風を思い出すんだ

我便會想起那道風

目を逸らしやすかったもの

想起移開視線是多麼地簡單

自分で汚した美しいもの

想起自己所玷汙的美麗


テスト期間

考時期間

カラオケの得点

卡拉OK的得分

違法バイト

暗黑打工

万引まんびきの 競争きょうそう

順手牽羊的競爭


ひたいの傷

額頭上的傷口

胸のあざ

胸口上的瘀青

言えなかったこと

我說不出口的事情

聞けなかったこと

我沒能向你詢問的問題


譲り受けた犬

受到寄養的狗

撫で忘れた猫

忘記撫摸的貓


二度と会えないと書かれた手紙

寫有「我們無法再次見面」的信


許すよと言えなかった夜

無法說出「我原諒你」的夜晚

当たり前ができなかった

還給我

あの春を返して

無法做到理所當然的那場春天吧


流行りの歌もゲーセンの あと

流行歌也好 遊戲中心的痕跡也罷

懐かしいで片付けられた

都被一句「真是懷念」而遭到了整理


あの子の嘘も机の傷も

那個人的謊言也好 桌子上的傷痕也罷

寂しいねで終わっちまった

都因為一句「真是寂寞」而劃上了句點


もっと傷つけてやればよかった

要是我能更加地傷害你的話就好了

もっと許してあげればよかった

要是我能更加地原諒你的話就好了

もっと抱きしめてあげたかった

我想更加地緊緊將你抱進懷裡

それだけで救われた何かが

只要我這麼做 應該便會有什麼東西

あったはずなんだ

得到救贖

なのに

然而

何も言わなかった

我卻什麼都沒說

何も聞けなかった

我卻什麼都沒向你詢問

何も

什麼都


もう戻りたくないと思うのに

明明我並不想回到這裡

なぜかずっと逃げることができない

但不知為何我卻無法一直逃避

また戻りたいと願ってるのに

明明我希望能再次回到這裡

なぜかずっと逃げ続けている

但不知為何我卻一直在逃跑著


全部を愛せなかった

我無法深愛一切

だけど全部を にくめなかった

但是我卻無法憎恨一切


あの春を許して

原諒

許して

原諒那場春天吧

返して

還給我吧


午前授業

上午的課

昼休みの寝言

午休的夢話

登下校とうげこう

上下學

ハモる流行りの バラードballade

合唱流行的抒情歌謠


味のしないラーメン

沒有味道的拉麵

あの子の死体

那個人的屍體

ホームルーム

課外活動

進路しんろ 調査票ちょうさひょう

升學調查表


勝ち取った勝利

贏來的勝利

流した汗

流下的汗水

すり抜けた トロフィーtrophy

擅長蒙混過去的獎盃

青い 号哭ごうこく

青澀的嚎啕大哭


全てが許された春

一切皆得到原諒的春天

全ての思考が溶かされてしまう春

所有思緒都被融化的春天